12歳の中学1年生の時に 立ち上げたこのメディア「TANQ-JOB」をサイト売却することになった話

探究&実験レポート

こんにちは。加藤路瑛です。久しぶりの投稿です。今日は、タイトルにあるように、このメディアを売却することになった裏話をしたいと思います。

このメディア「TANQ-JOB」は、私、加藤が12歳、中学1年生の時に立ち上げました。2018年の秋のことです。

小中高生が起業ややりたいことをしやすい社会になってほしいと思い、面白い取り組みをしている大人や小中高生をインタビューしながら、自分の道を探せることを目指して「小中高生のための職業探究ウェブメディアTANQ-JOB」として立ち上げました。

立ち上げた時の初々しい気持ちはこちらの記事で。

ですが、メディアとしては収益化もできず苦戦します。その頃は、クラウドファンディングのプラットフォームであるCAMPFIREがフレンドファンディングpolcaというサービスをしており、私は、記事にポルカのページを掲載し支援いただき、月に2−5万円の収入を得ていました。

スポンサーを募集しています!とネットでアピールしても誰も振り向いてはくれませんでした。そんな私を見つけて下さったのが、株式会社Cloud-Innovation 代表の河野矢薫さんでした。個別指導塾スタンダードさんにお繋ぎいただき、個別指導塾スタンダードさんがスポンサー要素が強いモデル契約を中学3年生までしてくださいました。(モデルをしたサイトはこちら

その時のスポンサー料・モデル契約料を事業収入にして、私は、さまざまな挑戦や模索が出来ました。このご提案がなければ、弊社は会社として存続させることが難しかったと思います。

そうやって、メディアとしても試行錯誤しましたが、うまくいきません。世の中、面白いメディアはたくさんあって、見よう見真似で中学生がメディア運営をしてもそれで事業収入を得ることは難しいと思い、事業としてメディア運営をすることから撤退しました。

ただ、このメディアの立ち上げにたくさんの方が協力してくださり、メディア立ち上げのためのクラウドファンディングもしています。簡単に「やめます。」とは言いたくない。

試行錯誤をしようと、しばらくは私の個人ブログとして、自分の挑戦や失敗を伝えていこうと思いました。私は失敗は存在しないと思っています。失敗があるから人は怖くて挑戦しない。実験だと思ってやれば失敗は当たり前で、どんどん実験すればいつか目指すものになると思っています。その考えをベースに、自分の実験日記を綴っていましたが、ここ1年は更新していない状態でした。

舞い込んだサイト売却の話

起業から1年経った2020年1月、私は感覚過敏研究所を立ち上げ、感覚過敏の課題解決を事業の柱にしました。感覚過敏研究所の事業が拡大していく中、創業当時の思いである、小中高生のやりたいこと支援に力を注げないことが心のどこかで引っかかっていました。

感覚過敏研究所が注目されるたび、嬉しさと共に、起業前の私の魂が小さく主張するのです。「僕はここにいるよ」と。起業前からいろんな人に言われました。

「起業で成功していないのに子どもの起業支援をするの?」
「小中高生の半歩前にいるだけで何ができるの?」

私は、もう少し自分を成長させ、起業家としても実績を積んでから小中高生の起業支援やキャリア教育に戻ってこようと思っていました。

2022年10月、文春オンラインに私の記事が2回の連載で掲載されました。

「それくらい我慢できるでしょ」シャープペンの音、給食のにおいに悩まされた少年が14歳で「感覚過敏研究所」をつくるまで
加藤路瑛さんインタビュー#1

https://bunshun.jp/articles/-/49286

「法人税もしっかり払いました」12歳で起業、2期目で黒字化 中学1年で感じた“働きたい”という切望
加藤路瑛さんインタビュー#2

https://bunshun.jp/articles/-/49287

この記事を見たとある企業さんから「TANQ-JOBを譲渡いただけませんか?」と連絡を頂いたのです。私はびっくりしました。休眠しているメディアを欲しいと言ってくださる。お話を進めましたが、結局、売却には至りませんでした。

サイトを売却してみたい!

想像してしまいます。「12歳が立ち上げたWEBメディアを15歳で売却する。」そんな面白いことはあるだろうか?夢がある。今、ブログでライターに挑戦したり、YouTubeで動画編集したり、趣味の範囲を超えて収入を得たいと頑張っている中高生もいる。

私の欲なのでしょうか?
目立ちたいだけなのでしょうか?

とにかく「12歳が立ち上げたWEBメディアを15歳で売却する。」そのことが面白いと思って実現させようと動きました。

ただ、誰に相談するかが問題でした。言い方は悪いし上から目線な発言になりますが、中学生で起業した私を利用しようという考えではない方に相談したい。できれば、無名の私を応援してくれたような方・・・

その時、思い出したのが、12歳で起業して「職業探究WEBメディアTANQ-JOB」を立ち上げたいとクラウドファンディングをしたときの支援者さんでした。無名で、ただ「起業したい」と言っているだけの私を応援してくださった方々です。

https://camp-fire.jp/projects/view/91570

支援者さんに高校生のキャリア支援をしている方がいらっしゃったはず!スポンサーさんを確認する。

あった!

株式会社カタチヅクリさんだ!」

過去のメールを探し、社長さんへ連絡をしてみる。お会いしたこともありません。3年ぶりに連絡して「TANQ-JOBを買ってください」なんて言ったら怒られるだろうか?あきれられるだろうか?支援者さんに失礼だろうか?

色々思いながら、メールをしたら速攻返事が返ってきました。

私はカタチヅクリさんがある名古屋に行き、お会いしました。クラウドファンディングのご支援から3年越しにお会い出来ました。見知らぬ12歳の挑戦に支援してくれた方です。感動しました。

サイト売却をやってみたいなら実現させましょう。
ただ売却というより、せっかくなら本来やりたかったことに近づけることをやろう!

そういう話になり、株式会社カタチヅクリ代表の磯貝賢幸さんと、学生クリエイターのマッチングサービス『Youryell』を共同で運営されている「マナキャリLab」代表の佐藤三佳さんと一緒に、何ができるのかを数ヶ月かけて話し合いました。

先にリリース日を決めておこう。私が猫好きだという理由で猫の日2月22日に、新事業をスタートさせることになりました。2月27日に誕生日を迎えます。15歳のうちにやりたいという私のわがままでもあります。

猫の日(2月22日)にサービスリリース! オシゴト探究ガチャ

ということで、本日、2022年2月22日に新サービス「オシゴト探究ガチャ」をリリースしました。

サービスの内容はぜひ、ページを見てください!

そして、「ガチャ」回せるので回してきてきてください!

高校生と企業を繋ぐ「オシゴト探究ガチャ」。今後の展開をお楽しみに!

参加企業は下記サイトで募集中!
高校生の募集はもう少しお待ちを!!!!