中学生社長がU-18専用のクラウドワークス的なものを作ろうと思ったけど、実験しなかった話

探究&実験レポート

先日、Twitterで以下のようなことをツイートしました。

すると、U-18専用のクラウドワークス的な事業を計画されていらっしゃる方から以下のような問い合わせをいただきました。(一部のみ掲載)

私よりも断然頭が切れそうで、発想が豊かな加藤さんがこの事業に手を出していない。これはなぜだろうとずっと考えてきました。なにかデメリットが見えているから加藤さんは手を出さないのだろうと思ったのです。私からは見えていなくて、加藤さんからは見えているデメリット。それを聞きたいとずっと考えてきました。そうしたら、先ほどのツイートを拝見しました。

この方にはすでに回答を送りましたが、せっかくの機会なのでTANQ-JOBで振り返っておこうと思います。

作りたかった「小中高生が稼ぐ仕組み」

僕が起業を決意したのは、中学1年の6月です。一番最初に考えたビジネスアイディアは、何か挑戦したい子どもに企業スポンサーを見つけてくるというものでした。

このビジネスアイディアを少し進化させて、小中高生の起業希望の人が、スポンサーを集めたり、メンターに出会えるサイトを作ろうと考えました。そのアイディアは以下のような感じです。

ウェブ制作の会社にも相談しましたが、ゼロから作るとかなり高額になるようでした。そして、この資料をもとに聞いてくれる大人の方にプレゼンに行きました。しかし、多くの方が「子どもで起業したい人はそんなにいないのでは?」と挑戦することに否定的でした。

僕も反対意見をカバーできるアイディアを出せなかったので、一旦このビジネスアイディアは保留にします。

このビジネスアイディアは形を変えて、1年半後の2019年12月に「Challenge Fun」というサイトとしてテスト運用をはじめましたが、それはまた別の話なのでここでは省略します。

Challenge Fun(チャレンジファン)
https://fun.crystalroad.jp/

次に挑戦しようと思ったビジネスアイディアはいくつかありました。その1つが、小中高生がお金を稼ぐ仕組みを作るものでした。

これは、Discordというコミュニティーツールを使って、大人も子どもも参加できるコミュニティーを作り、自分のスキルを持っている小中高生が直接、大人から仕事をもらってお金を稼ぐものです。

また、将来的には、そのコミュニティーだけで使える通貨を発行し、子どもだけが使えるようにしたいと考えていました。

Discordの設定は全て終わっていていつでも公開できる状態でした。しかし、ここである不安が湧きあがります。

・ここでお金を稼いだ小中高生が悪いことにそのお金を使うことがあったら責任を取れるだろうか?
・年齢確認をするとして、それでも嘘をついて参加する大人がいるのではないだろうか?その対策はできるのだろうか?
・大人と子どもが直接コンタクトを取れる状態にして、何かトラブルが起きないだろうか?
・高額なお金を出すから、2人で会おうとか言い出す大人が出てくるのではないだろうか?

まだ起業前でしたが、法人としてやるにはリスクが多すぎると思ったのです。

この頃、『ひま部』という中高生専用のコミュニティーアプリがあることを知りました。しかし、警察が出るようなトラブルも多く発生し、やはり中には大人が紛れていて犯罪が多発したそうです。

(※2019年12月、ついに『ひま部』はサービスを終了することになりました。
参考:https://news.livedoor.com/article/detail/17319990/

これから起業する僕が最初にやる事業としてはリスクが高すぎたのです。

小中高生が自由に参加でき、自分の居場所ができたり、生きる目標ができたりするコミュニティーは理想ですが、対象が未成年なのでとても難しいなと思いました。ですので、このDiscordのチャンネルは公開することなく現在に至ります。まだ残っているので覚悟さえできたらやれる状態です。

もう1つ、僕は以前「やさしいかくめいラボ」という、起業やクリエイターを目指す若者のコミュニティーに参加していました。これもDiccordです。やさしいかくめいラボは、僕は自分で作ったU-18向けのコミュニティーの公開を迷っている時期にできました。似たようなものができたので、僕がやる必要もなくなったと残念な気持ちとほっとした気持ちがあったように思います。

起業を目指したり、クリエイターを目指すU-18対象のコミュニティーでしたが、25歳くらいまでは参加OKでした。同じように起業を目指す人が集まるなら、どんなに楽しいだろうと思いましたが、僕はここで何人かのメンバーから「中身のない中学生社長」ということで批判されました。一部の特定のメンバーですが、同じように他の中高生にも攻撃し、何人かはやめてしまいました。僕も、最終的には退会しました。

その時の話はnoteに書いて公表しました。公開するのはとても怖かったです。

革命家はどこにいるのか?僕が「やさしいかくめいラボ」をやめた理由とラボへの提案
https://note.com/crystalroad/n/nafe71ac1f9c6

「小中高生が稼ぐ仕組み」はもう作らないのか?

この経験から、僕は、未成年が自由に集まるコミュニティーの運営の難しさを知ります。何かトラブルが起きた時に責任を取れる状態にならないとダメなので、今の僕には無理だと思ったのです。

このようなことがあり、僕はU-18の人が自由に集まるようなコミュニティー運営やプラットフォームの運営はやらないことにしています。僕が責任能力のある大人になったらやるかもしれませんが、その頃は問題意識が別の分野にあると思うので、実質、僕がやることはないと思います。でも、

と、書いたように、クリスタルロードで少人数のクリエイターズ集団を作って、仕事を受注して業務委託として仕事を依頼する形はありだと思ってます。これを実装できないか、実験前段階に突入しようかと考えています。

もし、実験(挑戦)することになったら、TANQ-JOBで紹介したいと思います。

このように、実験を開始する前に中止してしまったものが、実はたくさんあります。そういう実験前に中止したものも紹介していこうと思います。

でも、やりたいと思っていれば、ある日、「今ならできるかも」という時がくるかもしれないので、実験しなかったというより、実験開始時期を保留しているという感じなのだと思うのです。