中学生社長兼TANQ-JOB編集長の加藤路瑛です。
今回は映画監督・CMディレクターの耶雲哉治さんを紹介します。みなさんは耶雲監督、知っていますか? これを見たら「知ってる!」となると思います。
そうです!映画館でおなじみの『NO MORE 映画泥棒』のディレクターを担当されています。一度見たら忘れられない映像ですね。お名前も難しいので、「映画泥棒の監督」と覚えてしまったらバッチリです。本名は、耶雲哉治(やくも さいじ)さんです。
耶雲哉治さんはどんな人?
耶雲さんは早稲田大学在学中に自主映画を撮り、東京学生映画祭グランプリ、JCF学生映画祭グランプリなど映画祭で数多く受賞されています。耶雲さんは株式会社ロボットに所属して映画やCMを作っています。
作品紹介
耶雲さんが監督を務めた映画を紹介します。
百瀬、こっちを向いて。(2014年)
MARS〜ただ、君を愛してる〜(2016年)
暗黒女子(2017年)
映画 刀剣乱舞(2019年)
耶雲哉治さんにインタビュー
耶雲監督が所属する株式会社ロボットさんの事務所に行ってきました!勝手にビルの1室のイメージでしたが、ビル丸ごとロボットさんの会社でした。
ミーティングルームで耶雲監督を待つ!(ドキドキ)
よろしくお願いします。今日は、事前にご連絡していた質問事項をインタビューとしてお聞きしたいと思います。
それでは、『No More映画泥棒』ってどうして作ろうと思ったのですか?耶雲監督が考えたのですか?
映画泥棒に迫る!
映画泥棒は「NO MORE映画泥棒」というメッセージもキャッチコピーも決まっていました。15秒や30秒でどう見せたら伝わるのか考えて、キャラクターを踊らせたいとか、黒い服着せたいな、とか、こんな音楽がいいな、っていうのは監督である僕が決めるけど、衣装も音楽も踊りもそれぞれ担当の人が具体的に作っていきます。
映画は・・・目的が単純じゃない。だから長くなる。感想はいっぱいあっていいものだから。それが違いかな。
映画監督への道
僕は富山県出身ですが、子どものころは民放が2局しかなくて。なんとかアンテナを伸ばしたり工夫して、他県のテレビが見れた時は嬉しかったですね。それくらいテレビは好きだった。
大学で東京に来て、入学式の時に映画サークルに誘われて、なんとなくそのまま。
でもね、僕は高校まで映画館なんて近くにないし滅多に行かなかったんです。でもサークルのメンバーは「フランス映画は・・・」とか「イタリアのあの監督が・・・」ってとにかくマニアックで、こんな世界があることにびっくりしました。
サークルに入って自主制作映画というものを知って、先輩たちが自分でカメラまわして、こんな風にして映画ができていくんだって感動して・・・。大学を卒業する前に自分も作りたいと思って、映画のコンテストに出したら・・・グランプリをいただきました。
大学生で映画コンテストで賞を取っちゃうと「俺は映画の世界で行きていくんだ!」ってなって、就職しない人が多いのですが、僕の場合、映像は好きだけど映画監督になりたかったわけではなく、就職活動をして映像全般を作っているこの会社に入りました。
僕も自分がやることはこれだと決めつけずに、人から頼まれたり勧められたことでもなんでも試してみたいと思っています。その方が面白いことに出会えるんじゃないかと。映画監督になったことも自分を試したりチャレンジしたいという思いが強いんだと思います。もちろん今まで失敗はたくさんしましたが、あまり後悔はなくて勉強になることが多かったですね。
撮られる側の立場になって、どのように伝えれば動いてくれるのか考えるべきでした。「どうしてそれをやって欲しいのか」「そうやってくれるとどのような効果があるのか」を伝える重要性を学びました。
インタビューだったけど、若者向けの深イイ話に
じゃあ、大人からなめられないようにするには、ボールを投げることです。
若者を応援できるのは業種が違う時であって、同業だったら大人も焦りはある。大人が「若いって素晴らしい」と絶賛したりするけど、あれは若い才能を潰す罠だから笑。これからの時代は、アイディアも共有していくのがいいとは思いますが、才能ある若者とアイディアは共有しようと言う大人もいるけど、本当にできる人は少ないかもしれない。
終わりに
このようにインタビューをまとめると原稿なしのアドリブインタビューのわりには上手くできているように見えてしまうかもしれませんが、反省点いっぱいでした。自由に話すインタビューになったのですが、思い出せば自分のことばかり話してしまっていたのです。自分の学校のことや、猫が好きなことなど。話題に出たり質問されたから話したのですが、
とアドバイスをもらいました。僕が話したのは世間話しや自分語りです。それで終わったらインタビューではなくなってしまう。だから、最終的には、インタビューのテーマに戻る。耶雲監督のインタビューなら必ず映画の話題に戻せばよかったのです。勉強になりました。
これまでいろんな大人の方に会ったりインタビューさせてもらった時に、「インタビュー相手も忙しいから事前に質問を考えて、今回はこれを質問しますと先に送っておく方がいいよ」というアドバイスをもらっていて、そのようにしていましたが、自由なインタビューを望む人もいるので、どのような相手でも対応できる能力が必要なのだと思いました。
耶雲監督、貴重なお話をありがとうございました。今まで経営者や会社員の方ばかりとお会いしてきたので、映画監督とお話できて今までとは違う意見が出て面白かったです。今度は、もっとインタビューのレベルもあげて、また取材したいです!